女性を送って女性の家に入るべきか入らざるべきか

『終わらぬ口づけ』

その夜、店で彼女が飲んだものは、ビール大ジョッキ三杯、日本酒熱燗4本、チューハイ1杯、あとはウィスキーの水割り3杯でした。とことんのんで、腹のなかのものをぜんぶさらけだしてしまえば、落ち込んでいた気持ちも軽くなるだろうとの配慮から、僕はとめずにみていたのです。
酔っても、こちらに絡みついてくるとか、不機嫌になって暴力的になったりすることもなく、むしろ快活になってよく笑ったりしだしたので、隣りで僕は安堵していました。それでも、勘定を払って、店をでるころには、彼女の足は歩くのも覚束ないありさまで、僕が肩を支えなければその場に座り込んでしまっていたことでしょう。彼女の住いがすぐ近くなのを知っていた僕は、そのまま彼女に肩を貸して、歩きだしました。
「マスター、好きです」
「おれもきみのこと好きだよ」
「本当」
「本当さ」
夜道に二人の大きな声が響きました。酔って好きだと言ったところで、誰も本気にしないことはわかっていました。彼女もそのつもりで、気分のおもむくままに、好きだといっているのにちがいありません。
が、彼女のマンションがだんだんちかづいてくるころ、ふいに彼女が僕にしがみつきました。
「私の部屋にあがっていって」
「え、それは………」
「好きなんでしょう」
「好きだ」
その気持ちに嘘はなかった。誘われるままに、部屋にあがれればどんなによかったことでしょう。しかしいま、ふたりが恋愛関係になったら、彼女の芝居の道はとざされてしまうかもしれません。恋をしろといったのは僕の方ですが、彼女の一途な性格からして、芝居と恋の両立は、無理だと思いました。恋の楽しみを味わいながら、芝居の厳しく辛い道を、どうして歩めるでしょう。
「きみが立派な役者になるまで、まってるよ」
そのとき彼女の表情が一瞬、ひきしまるのがわかりました。酔っていても、いまの僕の言葉は、はっきり心の奥底まで伝わったはずです。
「わかりました、マスター」
もう目の前に、マンションがちかづいていました。
彼女は玄関の手前の、自転車置き場の方に僕をひっぱっていくと、いきなり僕の口に唇をおしつけてきました。
薄暗い外灯の明かりの下で、僕たちはながいあいだキスをしていました。彼女も僕も、もしかしらこれでお別れかも知れないという気持ちが二人の間に去来していたことはまちがいありません、だからこそ、強く、はげしく、いつ終わるともしれない口づけを交していたのでした。

演劇の学校に通っていて将来は役者をめざしているアルバイト女性

『恋する気分』

僕は喫茶店の雇われマスターをしています。マスターと言っても、みんなと一緒に厨房でコーヒーをわかしたり、パフェを作ったり、品切れの材料を注文したり、その上、従業員の仕事ぶりにも目をこらしていなければならず、本当に毎日神経が休まりません。
とはいえ、店が暇な時は、そなえつけの雑誌に目をとおしたり、ウェイトレスたちとお喋りに夢中になったりして、結構楽しんでいるので、それで帳尻をあわているといえるでしょう。
今度新しくアルバイトで雇った女性は、演劇の学校に通っていて将来は役者をめざしているとか。役者をめざすだけあって、個性的な美人で、僕好みのタイプでした。
彼女は午後の3時から8時までが仕事でなかなかよく働いてくれます。
その彼女があるとき、ずいぶん落ち込んでいました。いつもなら客の注文を、はきはきとした声で受けるのに、このときはうなだれがちに、声の調子も低かったのです。
「どうしたんだ」
きくと、芝居が思うようにできずに、悩んでいるとか。同期生たちが次々にうまくなっているのに、自分一人取り残されていくような不安にみまわれているとも言いました。
「きみまだ若いんだから、これから、頑張ればいいじゃないか」
いくら励ましても、一度揺らいだ自信は容易なことでは立て直せないようです。
「よし、それじゃ今夜、仕事がひけたら、一緒に飲みに行こう」
「あたしも、飲みたいとおもっていたところです」
そんなわけで僕と彼女は店が終わると連れだって、近くの居酒屋に向いました。その店は明るい感じの、若い女性たちもたくさん飲んだり食べたりしていて、彼女もそんな店の雰囲気に、少しは気分も明るくなった様子です。
「お疲れさん」
僕たちは生ビールで乾杯しました。
「将来は役者になりたいそうだけど、どんな役者をめざしているんだい」
僕が聞くと、彼女は目を輝かせて、
「見る人の心を打つような芝居ができる役者です」
「それならもっと、人生経験をつまなくちゃな。それと、恋も、いっぱいやったほうがいい」
「恋」
「だって芝居って、恋愛ものばかりじゃないか」
『マスター、相手になってもらいますか」
「もう酔っぱらったのか」
「本気です」
「わかった、もっとのめ」
「わたし、お酒がのみたくなっちゃった」
「よし、それじゃ日本酒だ」
ぼくもまた、なんだか本当に、彼女と恋がしたい気分になってきました。

女性は男性のどういうところを見て、どんな点を評価しているのか

女性は男性のどういうところを見て、どんな点を評価しているのかというのは男性にとって気になるところだと思います。
合コンでおもしろい話題を振りまく人、女性の話をちゃんと聞いて、いいタイミングで相槌を打つ人、お金の払いが気持ちいい人などなど色々いますが、所詮合コンは合コンです。男性なんて飲み会では女に好かれようとして上っ面だけで頑張っているということは女性だったらみんな見抜いています。
付き合いたい断線、ゆくゆくは結婚したい男性というものを見つけるには、やはり職場が一番だと考えている女性は少なくはありません。
男性の仕事っぷりで将来性が計れますし、また人間関係や責任感などもわかりますから、男性のみなさん、仕事をしている最中はけっこう見られているということを覚えておいてください。
肩書きは上の方の人でも、案外容量が悪かったり、段取りがまずかったりで全く仕事ができない男性がいます。その逆で、下っ端でもテキパキと仕事をこなし、誰からも信頼されている男性がいます。
給料は前者の方が断然上ですが、女性たちは目先のお金よりも、10年後20年後にも確実に出世している人の方を選びます。
男だったら仕事が大事というのは女性にとって普遍的な条件で、いくら女性も働くようになったとはいえ、やはり仕事ができる人じゃないと付き合いたくないですし、結婚だって考えられません。
仕事といえば、上司に対する不満がたまったり、うまくいかないことで愚痴っぽくなったりしますが、これを人前で口にするのはご法度です。
愚痴というのは弱音と一緒ですから、自分が男としてダメだと告白しているようなものです。
もし愚痴を言いたくなったら、お目当ての女性だけに言ってください。もちろん、いかにも愚痴っていうものではなく、どうやったらうまくいくかなあ、と相談するような感じで。これは、困難に対して前向きでいるという印象を与えますので、女性は「この人って思慮深い人なんだわ」と思って評価は上がります。
まあ、自分のカッコイイ姿を見せたいのなら、今の仕事を愛しているかどうかは重要なポイントになると思います。

ありのままの自分を出すことがモテる秘訣

女性を口説くこつとして挙げられるのは、もてる男性像に縛られないことです。例えば、一般的な固定観念でもてる男性といえば、顔の良い人やお金のある人、背の高い人などです。内面的な部分を挙げるとすれば、面白い人や積極的な人などが挙げられるかもしれません。

その固定観念に縛られてしまい、本当の自分が出せなくなってしまうと本末転倒になります。世の中には、女性にもてるための本やネットサイト、ブログなどがあふれています。それらを見て、もてる男性を演じようとしていては、決して良い成果はあげられません。

そこで大事なのは、ありのままの自分を出すことです。最近、あるアニメ映画のヒットにより、このありのままという言葉をよく聞きますよね。これは、女性を口説く際にも当てはまる良い言葉です。例えば、先に挙げたように女性にもてる男性像として、面白い男性が挙げられます。

実際面白い男性はもてるのですが、無理をしてそれを演じる必要はありません。例えば、コンパなどでそれに縛られてしまい、無理をしてでも場を盛り上げようとする人はいます。本当はおとなしい性格なのに、無理をしてしまうとストレスにしかなりません。

また、女性から見てもそのような空元気は意外と分かるもので、はたから見ると痛いと思われるかもしれません。つまり、無理をして一般的に挙げられるもてる男性像を演じる必要は、一切ありません。

先の例を再び挙げると、おとなしい性格の男性ならばそのままで良いのです。女性と接する場面があったとしたら、最低限のあいさつと受け答えが出来れば、十分に女性を口説くことはできます。むしろ、そのような人は女性の話を聞くことに力を注げば、女性からの印象も良くなるわけです。そして、これはよく言われることですが、聞き上手な人は口数が少なくてももてます。

それ以外でも、今の時代はメールやSNSもあるので、おとなしい性格だからと言ってマイナスにはなりません。他には容姿や経済状況にコンプレックスを持つ男性も、それを恥じずに隠さずに堂々としていたほうが、女性からの印象は良くなりますよ。このように、ありのままの自分を晒せば、女性からの印象は意外と悪くないのです。

カフェ店員の女性がかわいくて気になる

私には今、とても気になる女性がいます。その女性はカフェで働いています。私は、現在求職中のため、日中は仕事探し以外にあまりやることがなく、カフェでよく本を読んでいます。

某有名チェーン店のカフェに一週間に3~4回も通っているのですが、その店員さんにすぐに恋してしまいました。なんとか知り合えないものかと考えたものの、よい方法が思いつきません。ある時、ふと、ここで自分も働いたら知り合えるかもしれないと考えたのですが、私は接客業に向いておらず、それは断念しました。今の私は、仕事をしていないこともあり、こんな自分が告白などする立場ではないと、自分を情けなく思っています。同時に、彼女のテキパキと仕事をこなす姿を見ては、日々元気をもらっています。

友達に相談してみると、「やっぱり仕事を見つけてからアタックした方がいい」という人もいれば、「そんなものは関係ない、いますぐ告白しろ!」という友達もいます。でもやはり、今の私は自信が持てないので、告白などできません。なので、仕事を早く決めたいと強く思うのです。仕事をするようになれば自信は戻ってくると思いますし、結果はどうあれ、勇気をもって告白できるような気がします。今は、彼女を見つめることしかできませんが、この思いはいつか届けたいと思っています。時々、手帳に思いを記したり、告白するシーンを想像したりもします。前向きな気分の時は、成功することばかり考えるのですが、一旦マイナス思考になると、ストーカー扱いされてしまうことや、振られることばかり考えてしまいます。でも、恋愛ってそこが楽しいのかもしれないと自分を励ましたりもしています。

実は来週、面接を受けることになっています。結果はどうでるか分かりませんが、再就職するためにも、告白する勇気を持つためにも、全力でぶつかっていこうと思っています。もちろん、就職試験も彼女への告白も失敗するかもしれませんが、今の私の栄養素になっていることに間違いはありません。それだけでも彼女に感謝したいと思っています。